1月11日に放送された「水曜日のダウンタウン」(TBS系)で、米倉涼子の名前が連発されたのはなぜなのか。
この日に放送された企画は「身代わり数珠つなぎカラオケ」だった。テレビ誌記者が解説する。
「番組で何度か行われた『身代わり数珠つなぎ』にカラオケのシステムを導入したものです。具体的には、カラオケボックスに拘束されたタレントが歌って採点。次に電話で別のタレントを呼び出し、その人物が自分より高得点を出せば、拘束されている人間は解放され、高得点を出したタレントが身代わりに拘束される。つまり、自分より高い得点を出せそうなタレントを呼ばなければならない、というものです」
最初に拘束されたのは、お笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」のナダル。渋々収監されたナダルは「本気で歌って下さい」という指示に、シャ乱Qの「シングル・ベッド」を熱唱。86.868点を叩き出した。
ナダルはここで「身代わり」となるタレントを呼び出すわけだが、「上手いやつを呼び出せばいい」と楽観的。しかしすぐにこの企画のワナに気付くのだ。
プレハブのボックスが急造された場所は、千葉県の茂原駅から車で20分という山奥の、周囲には何もない場所。そんな場所にタレントを呼び出すのは困難だとわかったナダルは舌打ち連発で、いらだちを隠せない。前出のテレビ誌記者が言う。
「FUJIWARAの藤本敏史や霜降り明星・粗品といった面々を呼び出そうと試みますが、平日の真っ昼間に山奥までカラオケをしに来てくれるヒマな芸人はなかなか見つかりません。やがて知恵を付けたナダルは『芸人たくさんいて、カラオケ盛り上がってる』『企業系の人もいる』『別荘でBBQもできる』などウソの情報を織り交ぜることを覚えた。『派手めの芸能人も来てる。米倉涼子さんとか』と、大女優の名前をエサに、身代わりを釣ろうとし始めたのです」
この口から出まかせに引っかかったのが、お笑いコンビ「ライス」の関町知弘だった。山奥までノコノコとやって来た関町は騙されたことに気付いて怒るが、ナダルの口車に乗せられて歌唱。スキマスイッチの「全力少年」を歌うのだが、そのヘタさにナダルは頭を抱えてしまう。案の定、83.519点とナダルを下回ったため、ナダルは解放されず、拘束は継続した。
ナダルが次におびき寄せることに成功したのは、お笑いコンビ「水玉れっぷう隊」のケン。「社長とか女の子とか結構いる飲み会やってまして」と、誘い文句も板についてきたナダルは、最後はやはり米倉の名前を出して見事、ケンを登場させたのである。
当然ながら米倉の姿などなく怒りモードのケンだが、93.755点と、ナダルより高得点を出したことで、ナダルは解放されることに。
身代わりとなったケンは、お笑いコンビ「次長課長」の河本準一に電話をかけて「社長さんとか、米倉涼子さんとかと」と、ナダルの構築した「米倉詐欺」をそのまま流用して誘い出しに成功。続けて「鬼越トマホーク」の金ちゃんも引っ掛けたのだった。
「この日の番組は、やって来た河本が1曲披露するところで終わりましたが、米倉の名前がたびたび出たため、出演者や視聴者は『米倉涼子さん、マジで怒るよ』と。『米倉詐欺』は、ツイッターでトレンド入りしました」(ネットライター)
さて、名前を使われた米倉は早速、インスタグラムのストーリーで「『米倉詐欺』にあいました ビックリです #水曜日のダウンタウンさん」と反応。
米倉が本気で怒っている様子はなさそうだが、はたして次回はどんな詐欺手口が出てくるのか、楽しみなのである。
(石見剣)