テレビ朝日の玉川徹氏が1月18日に放送された「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、3カ月ぶりにコメンテーター席に座った。
玉川氏は昨年10月、安倍晋三元総理の国葬に関して「電通が関わっている」と事実誤認の発言をし、出勤停止の処分を受けた。その後、番組で謝罪しすると、コメンテーターではなく現場の取材記者として番組に関わっていくと明かしており、不定期で番組に登場している。
玉川氏はこの日、自身が取材した「高断熱住宅」についてリポート後、「少子化対策」問題の特集にもそのまま出演し、コメンテーター席に陣取った。
水曜コメンテーターの起業家・安部敏樹氏が「隣に玉川さんが来てるのに感動しちゃって…」と述べる中、玉川氏は自民党・麻生太郎副総裁が1月15日、少子化の原因について「いちばん大きな理由は、出産する時の女性の年齢が高齢化しているから。体力的な問題があるかもしれない」と語って波紋を広げていることに言及。「政治がずれているんじゃないか、国民の意思と」と鋭く指摘し「子供を生み育てる世代の人が、経済的な理由で結婚に踏み切れないところがあって。その大きな要因が、例えば非正規雇用の増大という問題があります。麻生さんがまさに所属している政党が続けてきた政策が、非正規雇用を増やすっていう政策。その原因の方が大きい」と続けた。
久しぶりの「玉川節」に、視聴者からは「これがなきゃモーニングショーじゃないよ」「これから朝の楽しみができた」「玉川さん、おかえりなさい」という歓迎の声が聞こえてきたのである。
「歯に衣着せない物言いで物議を醸すことも多い玉川さんですが、昨年の失敗を糧にして頑張ってほしい気持ちもある」(テレビ誌記者)
くれぐれも事実確認には念を入れて、活躍を。
(石見剣)