「23年の春のセンバツには桑田(真澄)ファーム総監督にも来ていただこうかなって。春の甲子園をね、昔の水野と桑田が見るみたいな。それぐらいジャイアンツ、スカウトで頑張ってるぞ、っていうのをアピールするのも悪くないかなと思って」
こう言って私案を明かしたのは、1月25日にスポーツ報知のYouTubeチャンネル〈報知プロ野球チャンネル〉に出演した巨人スカウト部長の水野雄仁氏だった。
水野スカウト部長は池田高校で甲子園に出場すること3度。82年夏と83年春に、史上4校目となる春夏連覇を果たし、4番・エースとして活躍した。
一方の桑田真澄ファーム総監督も、PL学園で出場可能な5回全ての甲子園大会に、清原和博氏と共に出場。4度決勝に進み、1年夏と3年夏に優勝を成し遂げた、甲子園のヒーローである。そのペアショットが甲子園で見られるとなれば、ファン垂涎であることは間違いなかろう。
では、その実現度はいかほどか。スポーツライターの予測はこうだ。
「夏の甲子園の地方予選を例に、水野部長は『負けそうなチームからいかないと』と発言した。つまり、勝ち上がるチームはあとで見ればいい、ということです。春は予選はありませんが、それでも開催期間中(3月18日~31日)にセ・パ公式戦が始まりますし、桑田総監督が訪れた試合には報道陣が押し寄せるでしょう。負けるチームを見に来たのか、とニュースになっても困りますし、なかなか難しいのでは」
案の定、水野氏も自らの提案に不安を抱いているのだった。
「桑田ファーム総監督が来てくれるかどうかは、わからないですけど…」
(所ひで/ユーチューブライター)