3月に開催されるWBCの侍ジャパン登録選手30名が発表された。
ソフトバンク・柳田悠岐、巨人・坂本勇人らは有力候補に挙がっていたが、コンディションの問題などから辞退。森友哉については、西武からオリックスにFA移籍したばかりということもあり、調整を優先するという事情から、こちらも辞退している。
そんな中、森に出て行かれた西武ファンのみならず、プロ野球ファンからも冷ややかな視線が注がれているようだ。スポーツ紙野球担当記者が明かす。
「森に関しては、本人も相当悩んだことを打ち明けていますが、レギュラーシーズンを最優先にしたということ。プロ入りから9年間も世話になった西武を捨て、4年総額18億円以上の大型契約でオリックスに入団した以上、中途半端な成績では双方のファンから突き上げを食らうのは必至です。日本代表の名誉よりも、そちらの懸念事項が大きいのだと…」
一方で、WBC出場時に海外のチームも含めて求められる「コロナワクチン接種証明」がネックになったのが真相だ、との指摘もある。
「森は副反応の問題もあり、複数回のワクチン接種を拒んだとされます。となれば、シーズン優先云々という表向きの理由ではなく、必然的にWBCには出場できないことになる」(スポーツ紙デスク)
森の苦しい胸の内が見えてくるようだが、WBCには母国のために、メジャーから大谷翔平や鈴木誠也、吉田正尚も駆けつけている。捕手という重要な位置だけに、森も国際試合の舞台に立ってほしかった、と思う野球ファンは少なくないだろう。
(ケン高田)