プロ野球各球団が2023年シーズンに向けてキャンプインする中、話題に乏しいのが巨人だ。
昨季は5年ぶりのBクラスとなる4位に終わったが、お得意のオフの大型補強は鳴りを潜めた。宮崎キャンプでは、スポーツ紙巨人担当記者も、「大きく報じたのは、今季から始まった早朝7時からのアーリーワーク(早朝練習)くらいです」
と頭を抱えている。
一方、この時期を毎年、心待ちにする人物がいる。巨人・長嶋茂雄終身名誉監督だ。宮崎キャンプには自身の希望もあって何度も訪れ、「勝つ!勝つ!勝つ!」と激励してきた。
その長嶋氏は昨年9月から、都内病院での長期入院生活を送っている。重篤説が何度も流れ、そのたびに山口寿一オーナーが打ち消してきた。病院関係者への取材も「一切NG」とされているが、山口オーナーは最近も「そう遠からず、退院はできるだろうと思います」と現状を説明している。
実際のところはどうなのか。ミスターに近い関係者を取材すると、
「病院の居心地がかなり気に入っている。元気なのは間違いない。都内の自宅がバリアフリー化していなかったために、その改築工事の関係もある」
長嶋氏は2月20日に、87歳になる。その頃に、宮崎では栗山英樹監督率いる侍ジャパンがWBCに向け、キャンプを張っている。ミスタープロ野球の退院によって、電撃訪問で「勝つ!」の気合注入があるのか。「復帰プラン」が気になってしかたがない。
(小田龍司)