西武からオリックスにFA移籍した森友哉が、今年3月開幕のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表メンバーを辞退していたことが分かった。
森は1月15日に、沖縄県内で自主トレを公開。強打の捕手は侍ジャパンの栗山英樹監督にとっても絶対に欲しいピースだったが、森はFA初年度であることから、
「2月、3月はチームに残るべきだと思う。投手と色々コミュニケーションを取り、チームの一員になれるよう頑張りたいと思う」
と説明した。この言い分に、球団関係者は首をひねる。
「同僚の山本由伸はWBC出場を快諾しており、森が一緒に行ってもなんら問題はない。それをわざわざチームのコミュニケーションを理由に辞退するのには、他に理由があるのでは」
スポーツ紙デスクが代弁する。
「森は以前も東京五輪前の国際大会『プレミア12』を辞退しました。五輪に出れば大きな戦力でしたが、稲葉篤紀監督は頑として呼ぶことはありませんでした。WBCはメジャー移籍を目指す者にとっては、アピールの場として魅力的に映りますが、使用するボールが日本と違う上、決勝まで勝ち進むと、帰国後わずか1週間で公式戦開幕を迎えることになる。世界一になればそれは素晴らしいことですが、その後のリスクが大きぎる、というのが森の算段なのでしょう」
西武時代の1年先輩で盟友の山川穂高は「野球人生の集大成」として参加を決めた。不参加の判断は吉と出るか、凶と出るか。