西武からFAでオリックス入りした森友哉のWBC侍ジャパン辞退に、妙なウワサが流れている。森が明かした表向きの理由はというと、
「自分にとって新たなチャレンジをする、大事な一年。2月、3月というのは自分にとっていちばん大事な時期だと思っているので、チームに残るべきだなと思います。行きたい気持ちはあるんですけど、チームが第一優先なので、そこに向けての準備をしていきたい」
ところが、である。スポーツ紙侍ジャパン担当記者は、こんな話を明かすのだ。
「どうも森に関しては、コロナの問題が大きく関わっているようです。昨季、日本球界はコロナ感染に苦しめられた。賛否はあるものの、よくシーズンの全日程を終了し、クライマックス、日本シリーズを消化できたものです。それだけにNPB(日本野球機構)は、WBCでもコロナの問題にはナーバスになっていますからね」
コロナ対策として切っても切れないのは、ワクチン接種の有無だ。コロナワクチンを複数回にわたって接種しても、陰性が続くわけではない。だが、ワクチンを接種することによって、コロナにかかっても軽症ですむといわれている。WBCでは諸外国から代表メンバーが数多く来日するため、開催地の日本としては、陰性証明やワクチンの接種証明を求めることになるだろう。
当然、侍ジャパンのメンバーにも同様の処置がとられることになる。
ところが、森がワクチン接種を拒んでいた、との情報があるのだ。
「副反応の問題があるのかもしれませんが、森は複数回のワクチン接種をしていないようです。そのため、NPBにワクチンの接種証明書は提出できないことになり、侍ジャパン入りの辞退につながったともっぱらです」(遊軍記者)
ワクチンを接種しなくても、違法でもなんでもない。また、世の中には副反応で重篤な状態になる人も数多くいる。ただ、強打の捕手がコロナ禍の影響でWBCに出場できないのなら、寂しい話なのである。
(阿部勝彦)