現在放送中の「リバーサルオーケストラ」(日本テレビ系)は、地方のポンコツ交響楽団を舞台に描く音楽エンターテイメントドラマだ。劇中、オケの演奏シーンではさまざまな楽曲が使用されており、「のだめカンタービレ」以来の楽しめる音楽系ドラマとしてクラシック音楽愛好家にも注目されている。
主演は門脇麦。このドラマが民放ゴールデン初の主演ドラマとなる。門脇演じる主人公の谷岡初音は、西さいたま市役所の広報広聴課職員として地味に働いているが、実は元天才ヴァイオリニストという設定。わけあって表舞台から去っていたが、市長の息子でもあるマエストロの常葉朝陽(田中圭)に半ば強制的に地元のポンコツ交響楽団「児玉交響楽団」(通称・玉響)のコンサートマスターにスカウトされ、玉響を一流のオーケストラにすべく奮闘する、というストーリーだ。
初音は妹と2人暮らしで、その妹・奏奈を演じているのが恒松祐里。あの村西とおるの半生を描いたNetflixオリジナルドラマ「全裸監督」シーズン2で、ヒロインの艶系女優で、のちの村西夫人・乃木真梨子を演じて一躍、人気女優の仲間入りを果たした。その後、朝ドラ「おかえりモネ」でヒロインの友人役に抜擢されたのは記憶に新しい。
一方の門脇はかつて映画「愛の渦」(2014年公開)で、裏ピンク店で働く女子大生を演じている。本編123分中、服を着ているシーンがわずか18分30秒のみというから、その内容のハードさがわかるというものだ。つまり、このドラマの谷岡姉妹はなんとも脱ぎっぷりのいい姉妹ということになる。
ついでながら、オケのメンバーの中にも、脱ぎっぷりのいい女優がいる。ひとりはチェロ首席・佐々木玲緒役の瀧内公美。映画「火口のふたり」(2019年公開)で柄本佑とひたすらカラダを求め合っていた。こちらは「艶系動画より艶っぽい」という噂が流れるほどの映画で、そのシーンの生々しさがあまりにもリアル過ぎたことから、ネットで「火口のふたり」を検索すると、第2検索ワードに、「入れてる」「本当にしてる」などといった言葉が並ぶほどだ。
そして、もうひとり、第1ヴァイオリンの松本弓香役の行平あい佳。映画「私の奴隷になりなさい 第2章 ご主人様と呼ばせてください」「私の奴隷になりなさい 第3章 おまえ次第」(ともに2018年公開)でヒロインを演じ、女性2人の不貞恋愛関係を描いた映画「百合の雨音」(2022年公開)にも出演している。しかも彼女の母親は、かつてにっかつロマンポルノのアイドル的存在で、「ロマンポルノ界の聖子ちゃん」と言われた寺島まゆみだ。
それにしても、よくもまあこれだけ脱ぎっぷりのいい女優を集めたものだ。今回のドラマには期待するような艶シーンはなさそうだが、それはそれとして、「全裸監督」「愛の渦」「火口のふたり」「私の奴隷になりなさい」を副教材として事前にチェックしておけば、あれこれ妄想しながらドラマを2倍も3倍も楽しむことができるだろう。
(堀江南)