6月21日に公開された『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』。人気漫画の10年ぶりとなる新作アニメ映画だが、新橋駅など3駅でポスターの盗難が相次いでいるという。
「『聖闘士星矢』は『週刊少年ジャンプ』で1986年から1990年まで連載されました。連載終了後も映画やOVAが発表され、2006年からは続編漫画も連載されるなど、今も根強い人気を誇っています。今回の映画も制作発表時には期待の声があがりましたが、蓋を開けてみるとキャラクターはフル3DCGで描かれ、声優も一新。昔のファンから『こんなの星矢じゃない!』という批判が多くあります。盗難にあったポスターは原作者・車田正美氏が描いた『聖域十二宮編』が印刷されたもの。盗難事件もけっして今回の映画が人気なわけではなく、CGではないオリジナルが支持されているという裏返しですね」(映画関係者)
とはいえ、興行収入は1週目6位、2週目8位と上々の滑り出し。水面下では実写化の話まで持ち上がっているという。映画関係者が続ける。
「実写映画は初めてですが、1991年には新人だったSMAP主演で舞台化されています。37万人を動員し、興行としては成功していますし、これがきっかけで他の漫画も舞台化されるようになるなど、悪いイメージはありません。さらに最近の漫画実写化ブームもありますからね。企画が出るのはおかしくないと思いますよ。現在、候補に挙がっているのは『Kis-My-Ft2』。年齢を考えると『Sexy Zone』も候補です」
ところが、映画製作者たちがこれに猛反発しているという。
「現在、映画界で中核を担っているのは30代後半から40代。ちょうど小学生の頃、『星矢』に夢中になっていた世代なんです。彼らは『クリエーターとして映画にしかできないものを作ろうという気概はある。だが、星矢は実写化してはいけない作品だ』と大反対していて、なかなか企画が進まないそうですよ」
これも『聖闘士星矢』が今もなお愛されてるという証拠なのだろう。