「マッチだけが浮いている、みたいなね…」
いささか不満げなこのコメントは、野球解説者の里崎智也氏が、宮崎で行われている巨人の春季キャンプを訪れた際の感想だ。2月5日、自身のYouTubeチャンネル〈里崎智也のゲスト部屋〉で明かした。
「マッチ」とは、今季よりソフトバンクから巨人に移籍したベテラン・松田宣浩のこと。里崎氏は、松田の存在感に感嘆したようで、次のように語った。
「マッチは凄いね、声の出し方とかね。声出して(練習を)率先していく。これはソフトバンクからやっていたこと」
だが、松田に比べて他の選手には批判的だ。20年にドラフト5位で入団した秋広優人なども、松田と同じように練習中に声を出していたそうだが、
「マッチが黙れば、また静かに元通り。だから、ジャイアンツ元気あるなっていうより、マッチ元気あるなって。声出したから勝てるわけじゃないけど、マッチと元木(大介)コーチだけが目立ってるようじゃダメなのよ。『声は!』って元木コーチに言われてるようじゃね、ダメだから」
里崎氏の不満について、スポーツ紙記者が代弁する。
「松田がいたソフトバンクは、ベテランが先頭を走り、若手が後ろをついていく姿ができあがっており、小久保裕紀氏(現、ソフトバンク二軍監督)のころから根付いた習慣です。松田はそのカラーを新天地でも発揮したようですが、巨人の選手にはあまり馴染まないのかもしれません」
今のところ大きな変化はないようだが、松田の加入で今後どんな化学反応が巨人に起きるのか、ファンは見守っているに違いない。
(所ひで/ユーチューブライター)