衆院山口2区補選への立候補を表明した岸信千世氏が、公式サイトに「家計図」を掲載した件が、大きな波紋を広げている。
岸信夫前防衛相の長男で、亡くなった安倍晋三元総理の甥にあたる信千世氏は、政治活動のために立ち上げたウェブサイトに家系図を掲載。祖父・岸信介元総理や、その弟の佐藤栄作元総理、信夫氏の兄・安倍元総理、その父の晋太郎元外相ら錚々たる面々が名を連ねており、政策よりも「血筋」をアピールする信千世氏に批判の声が上がっていた。
結局、批判を受けてか、家系図は2月13日午後に削除されたが、その後、信千世氏のフジテレビ時代の「ヤバイ映像」が流れたのである。
信千世氏は慶應大学商学部を卒業後の14年、フジテレビに入社。社会部記者として国土交通省、厚生労働省を担当していた。ネットに拡散したのは、信千世氏が入社して5年目の、京急線脱線事故の現場リポート映像だ。ネットライターが語る。
「スタッフから『大きい声、大きい声で!』と指示された信千世氏でしたが、カメラが回っているにもかかわらず、しばらく無言。『え~、みっ、え~横浜市のみなとみらいの、え~っと、けいゆう病院です』とたどたどしい口調でリポートし、しまいには『えー。こちらにじょくぞくと救急車で搬送されています』などと噛みまくり。信千世氏はこの1年後にフジテレビを退社し、防衛大臣秘書に転職しています」
これでは、家系図をウリにせざるを得ないのも納得だ。
(ケン高田)