サッカーJリーグが2月17日に開幕。93年にスタートしてから、今季は節目の30周年を迎えた。
日本代表の主力の多くが海外でプレーする中、12年半ぶりに古巣セレッソ大阪でJリーグに復帰した選手がいる。W杯2大会で日本代表の「10番」をつけた香川真司だ。
C大阪はこれまで何度も香川にオファーを出し、ようやくそれに応じた形だが、
「昨年11月、長年にわたり故障で苦しんでいた左足首の手術をしています。そんな中、現役を続けるならC大阪しか引き取り手がなかった。それが現実です」(スポーツ紙サッカー担当記者)
復帰にあたり、2月5日に行われた記者会見の場はC大阪の本拠地ではなく、東京・八重洲にある親会社ヤンマーホールディングスが1月13日にオープンさせた複合施設「YANMAR TOKYO」だった。
香川は17年から「ヤンマーアンバサダー」という役職を持つ。ヤンマーにとっては「YANMAR TOKYO」お披露目の意味でも、うってつけの会見となったわけだが、C大阪の関係者によれば、
「香川が大阪での会見を拒否していたという話です。顔見知りの記者に根掘り葉掘り聞かれるのを嫌がったのだと」
イングランドの強豪マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍をした香川の「意地」を見たいところだが、すでに33歳。胸を張る結果が出せなければ「引退」の2文字が一気に現実味を帯びてくる。
(小田龍司)