大金星を挙げたサッカー日本代表選手の中に、イライラを募らせる人物がいた。
6月19日のロシアW杯初戦コロンビア戦では先発を外れた本田圭佑が22日、自身のツイッターを更新し、“粗探しをする人”へメッセージを送ると、その反骨精神からか、24日のセネガル戦では素晴らしい活躍を披露してみせた。
本田は、戦前の予想を覆す活躍で白星をあげた、南米の雄コロンビア戦では、後半25分からの途中出場。そして終盤にはボールのコントロールを誤るシーンなども散見された。試合後のインタビューでも神妙な表情を浮かべていたことから、チームの躍進よりも個人的な感情を優先させているとして、一部サポーターからは批判も受ける格好に。
そこで、〈人の悪いところを粗探しして優越感にひたろうとしている人。悪口を言い合える仲間を見つけて安心する人〉などとツイッター上で切り出した本田は、続けて《気持ちは分かるし、僕は味方ですからね。僕も才能がなく祖父母からも「お前なんかがプロになれるか!」と言われて、コンプレックスだらけだったので。ありがとう! これからも宜しくです!》と投稿。揚げ足取りを繰り返すユーザーを牽制しながらも、自身もコンプレックスに悩まされた過去があると共感した。
「本田はコロンビア戦ではわずかなプレイ時間ながら大迫勇也の決勝ゴールをコーナーキックからお膳立てするなど、ミスもあったものの、一定の結果は残しています。それでもなお、わずかなミスシーンなどへのヤジが収まらず、本人も不満が溜まっているのかもしれません。長友佑都や香川真司らは初戦の勝利以降はポジティブな内容のSNS投稿となっている一方、本田だけはあまり歓喜ムードとはならなかったようですね。ネット上では、『ダサいな』『ワールドカップに集中しろ』『何故このタイミングで煽ってしまうのか』『粗探しするつもりないのに見るたび粗やで』といった声が続出し、『このタイミングでこんなツイートするって相当イラついてんやろな』という推察まで見受けられました」(スポーツライター)
もちろん、三浦知良や中田英寿といったサムライブルーにおける歴代のエースと同様、素晴らしい実績を積み上げてきた本田圭佑の貢献と実力を理解するファンも大勢いる。
「普通のサッカーファンなら、貴方が日本サッカーを救った恩人であることは知っています」「批判する人がいるのは事実ですが、ずっと応援し続けている人がいることも忘れないで下さい」「あなたがいないと日本は勝てない。よろしくお願いします!」との声は着実に本田の心に届き、24日のセネガル戦では後半27分から途中出場するとその数分後にみごとな同点弾を奪取。あらゆる逆境をはねのけ、W杯における3大会連続となるゴールを挙げた。
反骨精神からの大活躍という本田圭佑のキャリアを象徴するかのような一連の流れとなっている。
(ジェイコヴ)