「決して開けてはいけない」と言われた箱を開けてしまったパンドラ(パンドラの箱)や、「決して部屋を見ないで下さい」と言われたのに見てしまった鶴を助けた男(鶴の恩返し)のように、「決して○○してはいけない」などと禁止されると、逆にしたくなってしまう心理現象を「カリギュラ効果」といいます。
暴君として知られるローマ皇帝のカリグラ(カリギュラ)をモデルにした映画「カリギュラ」が非常に過激な内容だったため、ボストンを含む一部の地域で公開禁止となり、このことがかえって宣伝効果となって、話題になったことが由来なんだそうです。
この心理、私にも心当たりが…。昔から「してはいけない」と言われるとやりたくなる性分で、小学校に上がったばかりの頃、「火事の時以外は押してはいけません」と言われていた非常ベルを押してしまい、大目玉を食らってしまいました。
ちなみに、あれだけ叱られたにもかかわらず、いまだに防犯ベルを見ると押してしまいたくなる衝動に駆られます。
さて、そんな私の危険な欲望を満たしてくれるカプセルトイが発売されました。その名も「能美防災 火災報知機コレクション」(株式会社いきもん/1回500円)。総合防災設備メーカーの「能美防災(のうみぼうさい)株式会社」が監修したというだけあって、実によくできています。
こちらの商品、ラインナップは(1)裏面のスイッチをONにすると光る「火災報知機用表示灯」、(2)「強く押す」と書かれたボタンを押すとベルが鳴る「火災発信機(旧型)」、(3)裏面のスイッチをONにすると左右が光り、ボタンを押すとこれまたベルが鳴る「リング型表示灯付発信機」の3種類です(写真参照)。
最初に出たのが(1)で、「うわぁ、表示灯だけあってもなぁ~」と思ったものの、意を決して回したところ、(2)と(3)を続けてゲット。無事コンプリートしました。
喜びのあまりカプセルを開け、絶縁シートを外して「強く押す」と書かれたボタンを強く押したところ、いきなりけたたましくベルが鳴り、焦りました。どうすれば止まるのかわからず、慌てて同梱されていたマニュアルを見たところ、「火災報知器」と書かれた蓋の部分を開けて押すと、ベルが止まることが分かりました。そこには「ご使用の際は周りのご迷惑にならないようにご注意ください」の一文も書かれておりました…。
皆さんも、ご購入の際はくれぐれもお気をつけ下さい。
(カプセルタロウ)