ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の強化合宿が2月17日からいよいよ始まったが、その前日、早々に練習を開始したパドレスのダルビッシュ有による「熱血指導」に、巨人ファンがヒヤヒヤしている。
ダルビッシュはキャッチボールの際、巨人の戸郷翔征に、約20分間にわたりレクチャー。身振り手振りで変化球の握りや投げ方を指導するシーンが見られたのだ。スポーツライターが言う。
「戸郷はダルビッシュについて『もう、本当にいい人です』と話しており、指導についても『これからの野球人生に生きてくるという感じはある』とかなりの手応えを得たようで、感謝しきりでした。食事にも一緒に出かけ、相当な刺激を受けたようです」
一方のダルビッシュも戸郷について「真っすぐもフォークもいい」と、昨季に最多奪三振のタイトルを獲得したのも納得だとベタ褒め。そんな言葉を耳にした戸郷は、ますます気をよくしていることだろう。
こうなると当然、気になるのが、戸郷のメジャーへの意識だ。
「今回のダルビッシュとの接近で、彼の中でメジャーの世界がより身近になったことは間違いないでしょう。ドラフト6位入団ではありましたが、桑田真澄以来となる高卒2年目での開幕ローテーション入りを果たし、5年目にしてすでに菅野智之と並ぶエース格。菅野がメジャー行きを画策する姿も見てきましたからね。今後、大谷翔平も加わりWBCを戦うことで、ますますメジャー志向が高まりそうなだけに、巨人ファンが不安になるのも無理はありません」(前出・スポーツライター)
近い将来、メジャー行きを意識したきっかけを聞かれた戸郷が、今回のダルビッシュとの交流を挙げる日が来るかもしれない。