2月25日、香港のセレブモデル、アビー・チョイが殺害され、切断されたバラバラ死体が香港の郊外・龍美村で発見されたと警察が発表した。香港のメディアは騒然となっている。
遺体は足が家庭用冷蔵庫の中から、頭部や肋骨の一部が人参や大根などと一緒に煮込まれ、スープ鍋に入った状態で発見されたという。他にも現場からは食肉スライサー、チェーンソー、手袋、マスクなどが発見されている。逮捕されたのは、アビーさんの元夫とその兄、父親らだった。現地のマスコミ関係者が語る。
「アビーさんはフランスのファッション誌の表紙を飾ったり、パリのファッションショーにも参加。インフルエンサーとしても知られ、香港の有名芸能人や業界人との人脈が深かった。SNSのフォロワーは10万人を超えています。18歳で結婚し、子供も生まれましたが、その後に離婚。モデルとして成功し、香港の有名経営者と内縁の関係になりました。ただ、離婚後も、元夫やその一族を養っていたそうです。元夫が住んでいた6800万香港ドル(約11億5600万円)の豪邸を売り払うことになったところ恨まれ、トラブルに巻き込まれたとみられています」
野菜と一緒に煮込まれた「人肉スープ」とは恐ろしいが、日本でも2011年に「遺体をバラバラにした後、カレーで煮た」とされる事件が起きている。この件を知るジャーナリストが言う。
「2009年に金銭トラブルで、当時27歳の飲食店経営の男性が失踪したのですが、知人男性3人が刃物で殺害後、倉庫内の冷凍庫に保管していた。2011年夏にハンマーで遺体をバラバラにして捨てたと供述したのです。遺体は見つかっていませんが、犯人のうち2人は『バラバラにした遺体をカレーで煮た』と証言している。主犯格のひとりは、遺体の損壊も遺棄も否定していますが、警視庁は臭いを消すためにカレーで煮た疑いがあるとみていました」
では香港の殺人鬼は、なにゆえ野菜とともに煮込んだのか。おぞましすぎる話だが、人肉を煮込むとどうなるのか。
「牛肉を煮込むビーフシチューなどの場合も、赤ワイン、ローリエやローズマリーを使って臭みを消したり、豚バラでチャーシューを作る際、生姜を使って臭い消しをすることがあります。同じ動物性のタンパク質と脂肪の塊である遺体を煮る際に、独特の臭いを放ったことは想像に難くない。そうした手法を使ったとなれば、理にかなったものと言えるでしょう」(食品製造関係者)
いずれにせよ、セレブモデルの「人肉スープ」事件の狂気性には驚くばかりだ。