3月9日にWBC1次ラウンド初戦を控える侍ジャパンにおける圧倒的主役は、エンゼルスの大谷翔平である。その大谷をめぐって、韓国との間で早くも激しい火花が散っている。
火花のトリガーとなったのは、東京五輪にも出場したLGツインズ所属の韓国代表・高佑錫(コ・ウソク)投手の発言だった。高がアリゾナ州での合宿中に韓国メディアから大谷について聞かれ「投げる場所がなければ、痛くないようにぶつけようかな。一塁に送り出して、次の打者と勝負します」と答えたのだ。この発言が拡散されると、故意の死球はスポーツマンシップを著しく欠く行為だとして、大問題になった。
当然ながら、韓国バッシングが展開されると「こんな選手はWBCに出すな」「出場資格はく奪でいい」と、日本のファンはいきり立った。あるいは「韓国が正体を現わしただけ」とする、嘲笑混じりの声も。
球界の至宝に対する挑戦的発言が思わぬ波紋を広げことで慌てた高は、次のように弁明。
「大谷があまりにもすごい打者で、弱点がないように見えた。本当に投げるところがなければ、痛くないお尻に遅いボールを投げる、と言った」
不用意は発言だったとして謝罪したのだが、
「それでも韓国バッシングはなかなか止みませんね」(スポーツライター)
ある意味「大谷賛辞」でもあるのだが、はたして本当に投げるところがなくなった韓国は、どんな手を繰り出すのか。普通に敬遠、でよかったりして──。
(飯野さつき)