野球世界大会で、これまで数々の死闘を繰り広げてきた日本と韓国。いよいよ開幕する第5回WBCでは、1次ラウンド第2戦の3月10日に因縁の対決が行われる。
この試合ではダルビッシュ有の先発が有力視されているが、大谷翔平を韓国戦にぶつけないのは余裕の表れ、とも言われる。
韓国の大手ニュースサイト「スポーツ朝鮮」でも「日本はなぜ大谷を韓国戦のマウンドに立たせないのか」と銘打ったレポートを掲載。2015年に行われたプレミア12で、大谷には被安打2、10奪三振、無失点と完璧に抑えられたことを引き合いに出して「衝撃と恐怖の存在」と恐れおののいているのに、だ。スポーツライターが語る。
「これまで韓国は、こと日本戦になると敵意をむき出しにし、他国相手よりも勝利に執着してきました。06年の第1回大会で日本を破った際にはマウンド上に『太極旗』を立て、世界中から大ひんしゅくを買ったほど。選手にしてみれば、過去の国家間の歴史に一矢を報いたつもりだったのでしょう。今大会に関しては、大谷やダルビッシュ、山本由伸、佐々木朗希ら史上最強の先発陣を前に、すでに意気消沈しているという話も聞こえてきます。ただ、10日の試合で日本を打ち負かすようなことがあれば、一気に息を吹き返す。準々決勝以降の直接対決の可能性を考えると、大谷の先発で黙らせておく手はあるでしょうね」
いずれにせよ、一次ラウンドでは韓国戦が最大のポイントとなりそうだ。
(ケン高田)