侍ジャパンで、唯一の不安材料となってしまった山田哲人。
山田は3月6日までの壮行試合・強化試合の5試合でノーヒットに終わり、最後の実戦となったオリックス戦では、ついにスタメン落ち。途中出場はしたものの、1打数無安打となった。スポーツライターが語る。
「大谷翔平やヌートバー、吉田正尚らメジャー組に引っ張られる形で、3月7日にはそれまで不振を極めていた村上宗隆や山川穂高にも待望の一発が飛び出した。これで余計に浮き彫りになってしまったのが山田の絶不調ぶりで、代わりに二塁に入った牧秀悟も、下降線をたどり始めている。栗山英樹監督としても大誤算でしょうね」
7日の中継で解説を務めていた井端弘和氏は山田の現状について、
「実際(本戦に)入ると別人になる。全然、気にしていない」
と懸念を一蹴している。確かに山田は21年の東京五輪で大会MVPに選出されるなど、国際大会での勝負強さが際立つが、
「昨季は打率2割4分3厘と過去最低を記録。本塁打も前シーズンから9本減の23本で、三振もリーグワーストの140でした。大舞台の日本シリーズでは19打席連続無安打を喫し、打率は0割8分3厘と惨憺たる内容。ここ最近の6試合を見ても、当時の状態を引きずり続けているように思えます」(スポーツ紙記者)
とはいえ、守備力を考えても、山田は絶対に外せないところ。栗山監督は苦しい選択を迫られそうだ。