いよいよWBCの開幕が迫ってきた。大会の目玉、エンゼルスの大谷翔平は現地時間2月22日、キャンプ地のアリゾナ州テンピでライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。7打者に39球を投げ、1安打1四球3奪三振と、仕上がりは上々のようだ。
その大谷の参戦実現はもちろん、栗山英樹監督の手腕によるもの。昨年8月に自ら渡米して直接打診した上で「日本野球の将来のため」と説得。これに心を打たれた大谷は、出場を決心したという。
日本が順当に勝ち進み優勝となれば、栗山監督もサッカーW杯カタール大会で采配を振るった森保一監督以上の注目を浴びることになるだろう。さらに「WBC終了後、新たなチームからオファーが届くことも十分考えられる」と話すスポーツライターが続けて、
「栗山監督の人心掌握術や指揮官としての資質は、日本ハム時代を見れば一目瞭然で、すでにオファーを検討している球団もあると言われています。あくまでウワサの域を出ませんが、あの巨人が食指を動かしているという仰天の話も聞こえてくる。これまで生え抜きのスター選手ばかりが監督を担ってきましたが、OBではない栗山監督は『原マニア』と自称するほどで、2人の関係は深い。原監督は3年契約の2年目ですが、成績によっては辞任もない話ではない。その際、次期監督までのワンポイントとして、栗山監督に任せるようなことがあれば面白い」
WBCの結果しだいで、栗山監督の争奪戦が一気に過熱するかもしれない。
(ケン高田)