球界の盟主・巨人が、WBCで一気に名を売ったラーズ・ヌートバー外野手の獲得に動き出すのでは、との情報が駆け巡っている。
ヌートバーは3月9日、中国との1次ラウンド初戦に「1番・中堅」で出場。4打数2安打2四球1盗塁と躍動し、守備でもスライディングキャッチでピンチの芽を摘むなど、勝利に大きく貢献した。
ヒットを打った後にコショウをひくジェスチャー「ペッパーミル・パフォーマンス」もすっかりお馴染みとなり、その人気は一気に上昇しているが、ここで顔を出すのが、巨人の「欲しい欲しい病」。またか、という状況について、スポーツライターが解説する。
「巨人は楽天から現役ドラフトで獲得したオコエ瑠偉を、走攻守揃った外野手として育てようと計画しています。現時点では打撃も好調で、トップバッターの有力候補に上がるほど。ただ彼の場合、日本ハム時代でもそうだったように、成績が安定しない上に、私生活でもプロ意識に欠ける面がある。そこにヌートバーの出現です。性格も良く、なによりアグレッシブなプレイスタイルは、今の巨人が求めるところ。9日の中継では球場を訪れた母親の久美子さんが原辰徳監督のファンであることが明かされましたが、これを解説席で聞いていた原監督は内心、ニンマリしていたに違いありません」
とはいえ、ヌートバーはカージナルスでレギュラーをつかみつつある状況。本人が日本行きを望めば争奪戦は確実だろうが、その水面下では巨人が真っ先に触手を伸ばす気配なのである。
(ケン高田)