長寿番組「世界ふしぎ発見!」(TBS系)に激震が走った。キャスターの草野仁が司会を「勇退」し、4月15日の放送からはフリーアナの石井亮次が担当するというのだ。
世界各地のミステリーを、女優やタレントが「ミステリーハンター」となってリポートし、現地から出題された問題をスタジオ出演者が解答するクイズ紀行番組である。
草野はNHKを退社後、同番組が始まった1986年に司会の座に就き、これまでのレギュラー放送は1665回。司会を降りた後も、回答者にヒントを出すなどする「クイズマスター」として、出演は続けるという。
38年にも及ぶ番組なだけに、マンネリ化や視聴率低下も指摘されていたのだが、テレビ関係者は、
「番組が自ら墓穴を掘った部分もある」
と厳しい指摘をする。どういうことか。
「今年1月に大きなリニューアルを実施しており、個人の解答席がなくなった。出演者が全員で答えを予想する形式に変更されました。そのため出された答えもボンヤリとしものになり、正解VTRが流れても、当たったかどうかもハッキリしない。緊張感ゼロの内容になってしまいました。名物になっていた、不正解の際に持ち分の『ヒトシ君人形』が没収される『ボッシュート』のシーンも消えた。これが視聴者からは『改悪』とみなされ、低迷に拍車をかけたようです」(前出・テレビ関係者)
今回のリニューアルが、番組終焉の決定打にならなければいいが…。