巨人がクライマックスシリーズ進出圏内の3位争いを、DeNAと演じている。巨大戦力を有し、優勝が必須の常勝チームだが、投手陣が低迷するなど、厳しい戦いが続いている。今季はグリフィン、ビーディ、ロペスら外国人投手を中核に据えたものの、失敗。今オフは反省を生かして、FA選手をターゲットにして浮揚を図る構えだ。スポーツ紙デスクが言う。
「去就が注目されている原辰徳監督は、来季も続投の流れです。そこで急務となっている投手陣の立て直しへ、早くもタンパリングすれすれの調査を行っています。巨人が最も大きな関心を示しているのが、西武ライオンズの平井克典。中継ぎも先発もできるタフさと、四球を出さない安定感が『原監督好み』といわれています」
巨人におなじみの「欲しい欲しい病」がまた出た形だ。
原監督の采配は、リリーフを惜しみなく投入して失点を防いでいく、積極的な運用が特徴だ。点差にこだわらず、勝ちゲームや同点の場面、劣勢の展開でもつぎ込む「マシンガン継投」が有名で、シーズンを通じてフル稼働できる、タフな投手が好まれる。
「平井は2019年に81試合で最多登板記録を更新するほどの鉄腕です。昨年は球団から複数年契約を提示されましたが、固辞。FA権の取得を見越して、単年契約を選択しました。現在の年俸は8000万円(推定)と格安で、他球団との争奪戦が予想されます」(前出・スポーツ紙デスク)
8月22日に出場選手登録日数が7年に達し、無事に国内FA権の取得条件を満たした平井。来季は巨人のユニフォームを着ることになるのだろうか。