勝利の方程式が崩れているプロ野球セ・リーグの読売ジャイアンツに、補強の動きが出てきた。リリーフ投手がガチッと決まらず、ブルペンが緊急事態に陥っているからだ。
セットアッパーのロペスは、開幕から大乱調。4試合に登板して0勝1敗、防御率7.71と、全く使いものになってない。4月6日に出場選手登録を抹消されて調整を行い、5月9日に1軍に昇格したが5月12日の広島戦では延長10回、菊池涼介に満塁本塁打を浴びて、2軍へ逆戻りとなった。
若手の直江大輔や田中千晴らも次々と打たれ、守護神の大勢につなぐことができないでいる。スポーツ紙デスクが明かす。
「この状況を打破するため、巨人の編成幹部がトレードを画策しているといいます。選手層が厚い中堅野手を弾にして、楽天や日本ハムといったパ・リーグ球団に選手交換を持ちかけている。直球の球速があり、ショートイニングを任せられるパワーピッチャーを探していますね」
2019年から2021年までセットアッパーを担った中川皓太が復帰したが、こちらは未知数だという。
「重い腰痛に伴う長期離脱から戻ってきたばかりで、無理強いはできない。慎重に起用していく方針のため、3連投や4連投はマズイのです。チームの現状を考えれば、タフなリリーフがあと1人か2人は必要です」(球団関係者)
原辰徳監督はバッテリー強化のため、ロッテ・澤村拓一、広島・磯村嘉孝、楽天・田中将大なども欲しがっているとされるが、同時に急務となっているのは、中継ぎ陣の整備。
巨人お得意の「欲しい欲しい病」が爆発。新たな補強がチームの浮沈を左右しそうである。