昼のバラエティー番組「ぽかぽか」(フジテレビ系)は相変わらず、その視聴率が同時間帯の最下位を独走している。世帯視聴率は平均2%もなく、個人全体でも1%以下という惨状だ。
それでもハライチ、神田愛花というMCの進行でなんとか番組は成り立ってはいるものの、
「彼らを囲む曜日レギュラーの面々は、なんとも厳しいものがありますね」
と苦笑するのは、フジテレビ関係者である。
月曜日、伊集院光とともに出演するのは元フジテレビアナウンサーの河野景子と、その元夫・貴乃花光司の次女・白河れい。芸能界デビューを果たしたばかりという白川が、いきなりレギュラーの椅子に収まっているのだが、
「両親の話をネタにするわけでもないため、すでに空気のような存在ですね」(テレビ制作スタッフ)
火曜日の出演は、声優の花澤香菜。声優の中ではバラエティー番組向きと言われているが、どうやらファンでさえ、彼女がこの番組のレギュラー出演者である意味を見出せずにいるようなのだ。しかも花澤はほぼ毎週、別の仕事があるということで番組を休みがちになっており、ほとんど機能していない。
水曜日は女性落語家の桂二葉だ。
「高座の喋りならいざ知らず、テレビの世界での立ち位置をつかめていないようです」(前出・フジテレビ関係者)
3月22日の放送で、それを象徴するシーンがあった。ハライチ・澤部佑が娘の卒園式のために番組到着が遅くなるということで、様々な「間つなぎ」企画が発動。彼女もトークを求められた。
幼稚園の卒業アルバムの作成に際して「将来の夢」を聞かれることに「そんなん聞かれても困るわ」と思っていたこと、とはいえ空気を読んで「ケーキ屋」と答えた…そんなエピソードを明かしたのだが、
「特にこれといったオチもないまま、モヤッと終わっていました。木曜レギュラーの島崎和歌子だけが近所の口うるさいおばさんキャラを貫き通し、ひとり気を吐いているのが救いです」(前出・フジテレビ関係者)
このままでは前番組同様、またもや短命に終わりそうな気配も…。番組を長く続けるのであればどんどん人材を入れ替え、新陳代謝を高めていくのが得策ではなかろうか。
(遠山紀夫)