テレビ業界には様々な謎がうずまいているが、その中の1つが「日本テレビお抱えタレント」の存在だ。「この芸能人、やたらと日本テレビで見る」…そんなことはないだろうか。
「『おしゃれクリップ』のMC、『ヒルナンデス!』の新・水曜レギュラーとして出演している井桁弘恵は、日テレの番組でよく見る顔ですね。明るいキャラクターで認知されていて、2017年から1年間、『ZIP!』にも出演していました」(芸能ライター)
日テレや所属事務所が、第2の佐藤栞里のように、清潔感がある好感度タレントとして育てたい意向なのかもしれない。
ほかにも、噂に上がる「日テレ専属タレント」がいる。
「『めるる』こと生見愛瑠も、同じく『ヒルナンデス!』の木曜レギュラーで、『スクール革命!』『突破ファイル』にも頻繁に呼ばれています。日テレで囲っているのではないか、というほど『専属感』がありますね。けだるそうで、適度に天然の彼女のようなキャラが、日テレにとってはちょうどいいのでしょうか」(前出・芸能ライター)
滝沢カレンもまた「踊る!さんま御殿!!」などに、いまだに呼ばれ続けている。
「これまでヒューマンビートボックスをしたり、芸能人を四文字熟語で例えたりするなど、様々な『自家発電』で人気を維持していますが、ここにきて勢いはトーンダウン。影が薄くなり始めていますが、日テレは手放しません」(前出・芸能ライター)
では、なぜここまでのゴリ押し出演が続くのか。制作会社スタッフが明かす。
「テレビ局は一度使い続けると、よほど減点がない限り、事務所との付き合いもあり、関係性が切れなくなるのです。またマネージャーも、レギュラー感覚で呼んでもらうための売り込みやアフターフォローも欠かさないのでしょう。民放視聴率1位の日テレさんのためなら優先的にスケジュールを切ります、と公言する事務所もありますね」
もちろん、人気と需要があるからこその起用なのだろうが、その「偏り」を気にする者も少なくないということなのかもしれない。
(清水正裕)