札幌市の「問題児コンカフェ」で働いていた女性店長が、なんとも壮絶なオリジナルカクテルを作ったとSNSで告白し、大問題になった。
「問題児コンカフェ」とは、「健常者不可」をコンセプトとし、一般的に「社会不適合者」とされる女性が働くコンセプトカフェだ。ここでなんと、リストカットした際の自らの血液をカクテルに混ぜて作ったというのである。
事態発覚後、この女性店長は解雇され、店側は血液が混入した可能性のある酒類を処分。店内清掃やグラス交換も行ったという。店としては、コンセプト上、問題行動を起こしがちであることを理解し、何かが起こるたびに指導してきたそうだが、今回の件はさすがにまずかったということだろう。
「社会で生きにくい女性をうまく社会へとつなげ、仕事に結びつける。お店のそんな主旨は素晴らしいと思いました」
と話すのは、労働問題を取材するジャーナリストである。
「ただ、こういった事態が起こると、そのコンセプトがマイナスに転じてしまいます。昨今、回転寿司店などでの迷惑行為がこれでもかと報道され、社会問題になりました。そうしたケースと同じ目線で見てしまう人もいると思います。コンカフェ側は、女性の様々な問題行動が『病気』によるものであると認識し、粘り強く指導してきたといいますが…」
再び「生きにくい社会」へと放逐されることになったこの女性店長は今後、どうなるのか。気がかりである。