4月3日からBSプレミアムとBS4Kで再放送がスタートしたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」。2013年度上半期に放送された同作では、宮藤官九郎が脚本を担当し、能年玲奈(現・のん)をヒロインに起用した。
岩手県三陸海岸沿いを舞台に、東日本大震災からの復興を描いたが、のんのセリフ「じぇじぇじぇ」は、その年の流行語大賞となった。
歴代朝ドラの中でもとりわけ根強い人気を誇る同作の8年ぶりの再放送に、ファンからは喜びの声が上がっているが、一方でヒロインを巡るNHKの扱いに怒りの声も。
「NHKアーカイブス内の番組紹介コーナーで『のんが前科者扱いされている』としてSNSで炎上騒動に発展しているんです」
と語るのは、芸能関係者だ。
「サイトには主な出演者の写真が掲載されているのですが、のんとピエール瀧だけが、本人の写真なしのイメージ画像。これに『事務所トラブルで名前が変わったのんと、薬物事件を起こしたピエールが同じ扱いなのはおかしい』との声が出ているのです。こうしたNHKの対応に『再放送を見る気が失せた』との書き込みまで見られました」
せっかくの再放送に水を差す騒動。NHK関係者は、
「ファンの気持ちは分かりますが、NHKの対応は仕方のないこと」
として、次のように実情を明かすのだ。
「彼女を現在の芸名のんとして紹介する場合は、NHKの他番組の出演シーンを切り取った写真が掲載できるのですが、能年名義の写真は、前事務所が権利を持っている。ピエールも事件後に事務所が変わり、その後はNHKの番組に出ていないことから、写真が使えないだけなんですよ」
なんともやるせない「大人の事情」があったのだ。
(山倉卓)