カンテレの新実彰平アナウンサーが3月末をもって、メインキャスターを担当したニュース番組「報道ランナー」を降板し、番組も打ち切られた。
新実アナは自身の公式SNSで「仕事は恐怖との戦い」「私の血肉となりました」と思いを綴った。同時に、最近は視聴率が低下したことで「あまり広く支持を受けなくなっていました。またそのことが私の降板と番組終了の理由の一つであることは自明」などと分析している。
関西ローカルとはいえ、当時27歳の男性アナが夕方の報道番組を仕切ること自体、異例の取り組みだったが、在阪テレビ局関係者がその裏事情を明かす。
「京都大卒の新実アナはとにかく正義感が強いスタンスで、やり通した。いいこともあったが、民放テレビ局にとっては、スポンサーは無視できない。昨年夏、安倍晋三前首相が銃撃事件で死亡した際の発言を巡り、SNSやスポンサーにまでおびただしい量の苦情が届きました。残念ながら、ここで『クビ』が決まってしまった」
本音が命の関西でも近年、夕方の報道番組は、
「完全バラエティー路線化が進んだ。ニュースは飾りみたいなもので、メインはグルメ、旅行といったものばかり。新実アナが目指す本格派報道番組は、時代が求めていなかった」(前出・在阪テレビ局関係者)
新実アナは今後、スポーツ中継を中心に活動する。再び正義感を振りかざして仕事ができる日はやってくるのか。