4月9日、現在公開中の映画「シン・仮面ライダー」の舞台挨拶が都内で行われた。「シン・仮面ライダー」をめぐっては、辛辣な感想が相次ぐほか、3月31日にNHK BSプレミアムで放送されたドキュメンタリーでの、スタッフに対する庵野秀明監督の厳しい言動が批判された。舞台挨拶に登壇した庵野監督は、
「現場は本当に大変だったので、僕の場合、毎回ですが、いろいろ言われる。正直、つらい」
と話し、精神的に落ち込んでいると告白している。
これまでの「シン」シリーズは「シン・ゴジラ」「シン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ウルトラマン」と、いずれも映画ランキング初登場1位を記録する大ヒット。
ところが「シン・仮面ライダー」は、Snow Man目黒蓮と今田美桜が共演する恋愛映画「わたしの幸せな結婚」に首位を奪われ、興行収入は伸び悩んでいる。
そんな中、映画関係者のツイートが問題になっているのだ。4月5日、仮面ライダーを生み出した平山亨氏の息子・平山満氏が自身のツイッターで、次のように呼びかけた。
「映画シン・仮面ライダーが賛否両論あるのは理解しています。3/17の先行封切からまだ1か月も経過していません。ただ、SNSなど不特定多数の方に目に触れる場でのネガティブな書込みは、お控えいただきたい。どうかフラットな気持ちでご覧ください」
これに猛反論を生むことに。「金を払った観客が正直な感想をツイートするのは自由でしょ」「ネガティブな意見だけを嫌がるのは甘えすぎでは?」「言論への抑圧です」などというものだ。
「NHKのドキュメンタリー番組に続いて、またしても波紋を広げる騒動となっています。4月15日には、そのドキュメンタリー番組がNHK総合テレビでも放送されますね」(映画関係者)
監督や関係者の心労は、まだまだ続きそうだ。