タレント、ローラ(24)の父親、ジュリップ・エイエスエイ・アル容疑者(54)が詐欺容疑で逮捕された。12年8月に日本を出国し、国際手配されていた“不肖の父親”が出頭を決意した理由とは──。
「ジュリップは、逮捕直前に日本に帰国したことになっているけど、何度もバングラデシュと日本を偽造パスポートで行き来していた。ただ最近は、いろいろな人にお金を借りまくっていて誰も金を貸さなくなっていたね。結局、それで出頭したけど、最終的に決め手となったのは、娘の将来を心配したからだね」
そう語るのは、ジュリップ容疑者の長年の知人だ。ローラの父親であるジュリップ容疑者が、杉並署に出頭したのは、7月27日のことだった。
「ジュリップ容疑者は、日本の健康保険制度を悪用し、健保加入者が、『海外で病気になった』とニセの診断書を作成。海外で支払った医療費の自己負担分を除いた7割分の還付分87万円を不正に取得していた。だが容疑事実以外にも、過去には、同様の手口で1000万円以上詐取していたと言われています」(社会部記者)
ジュリップ容疑者は、日本を出国する直前まで、都内でカレー店を経営。しかし、それはあくまで“表の顔”にすぎなかった。前出の知人が続ける。
「彼は、もっぱらオーバーステイ(不法就労)しているバングラデシュ人の面倒を見ることで報酬を得ていた。彼は、バングラデシュのコミュニティの中でも古株だから、アパートを借りる際の保証人を引き受けたり、時には偽造の国際免許証を手配したりしていたよ。ニセのパスポートだっていくつも持っていた。まあ、ナンデモ屋だな」
そうした裏稼業の一つが、医療費詐欺だったというわけだ。
「実は、日本に滞在している彼の知人の中に、バングラデシュの病院関係者がいるんだ。そこから、今回の手口を指南されたんじゃないか。他にもジュリップは生活保護の申請の指南役もしていたり、日本の福祉制度や法律にはすごく詳しいんだよ。だから、今回の詐欺容疑で逮捕状が出たあとも、特に隠れたりする様子もなく、錦糸町のパブなんかにも出没していたね」(前出・知人)
だが、ジュリップ容疑者にとって誤算だったのは、昨年5月に警視庁がICPO(国際刑事警察機構)を通じて国際手配したことだった。
「さすがに、彼の周りの“支援者”も、国際手配されてからは、接触を避けるようになった。それからは、自分の貯金を下ろして周囲の目を避けて生活していたみたい。金にも困っていた。だけど、今年に入って、芸能関係の知人から『ローラがテレビに出られないのは父親が出頭しないから。逮捕されればテレビに出られる』という情報を聞いて、かなり心が揺れているようだった。最終的には、娘の将来を考えて出頭に踏み切った」(前出・知人)
現在、ローラはCMが8本を数える売れっ子だが、テレビのレギュラーは、わずか1本のみ。
「『父親の犯罪は関係ない』というのは建て前で、ローラがレギュラーとなればスポンサーがつかないというのが現状。今回の出頭で、ローラの露出は増えるでしょうが、父親が逮捕容疑を否認しているだけに、なかなか本格的なバラエティ復帰は難しいでしょうね」(芸能レポーター)
ローラの前途は、父親しだいということなのか。