立浪和義監督がまた、頭を悩ませている。中日の先発ローテーションの要である大野雄大が近日中に、左肘の遊離軟骨除去手術を受けて戦線離脱することになったからだ。
チームは4月11日の広島戦に1-4で敗れ、9試合を終えて2勝7敗のセ・リーグ最下位。そのうち4度の零封負けと、貧打が深刻化している。投手陣は豊富とはいえ、大野の離脱はチームに暗い影を落としそうだ。球団関係者は、
「今までは野手が責められる試合展開が目立ったが、今後は投手陣も踏ん張り切れず炎上して、中継ぎ陣の負担が増えるだろう。悪循環に陥って、投打ともにかなり厳しい状況に追い込まれる」
と苦しい胸の内を明かすのだ。成績はもちろんのこと、投手陣のリーダー格を失うのは、
「すなわち、崩壊へと一直線」(前出・球団関係者)
立浪監督は今シーズンが3年契約の2年目だが、もし今年も連続して最下位で終わるようなことになれば、責任問題からは逃られられない。
「せっかく地元政財界、メディアがミスタードラゴンズを担ぎ上げて中日の監督へと押し上げたのに、成績が出なければ身もフタもない。気の毒だが、オフはまた監督人事に火がつきそうだね」
と地元テレビ局スタッフは、早くも諦めモードだ。はたしてこんなノリで、シーズン残り130試合を消化できるのか。