4月12日から日本列島を覆うほどの「黄砂」が飛来するという。
今回の黄砂はモンゴルのゴビ砂漠で巻き上がったものが発端とされ、降水量が少なかったことから大量に飛散。すでに中国・北京市内では一時、数メートル先も見えない状況となり、大気汚染レベルを「最悪」とする警報が出ている。
環境省の説明によれば、黄砂とは中国大陸内陸部の砂漠や乾燥地帯で、風によって巻き上げられた土壌や鉱物粒子が偏西風に乗って日本に飛来し、大気中に浮遊・降下する現象。その砂には土壌由来の物質に加え、アンモニウムイオンや硝酸イオンなど、中国大陸上空で取り込んだ大気汚染物質も含まれる。医療ライターが語る。
「健康被害としては、一般的に目や鼻、喉、皮膚などのアレルギー症状があり、喘息や肺炎など呼吸器系疾患を悪化させるとの指摘もあります。現在、花粉ではスギとヒノキがピークを迎えていますが、黄砂が加わることで、花粉症の人は地獄の日々となりそうです」
しかも、くしゃみや咳などとは別の症状が現れる場合もあるといい、
「体内で炎症が起きることによってダルさや眠気が襲い、アレルギー反応が強いと頭痛や発熱を引き起こす場合もあります」(前出・医療ライター)
すでに不要不急の外出を避けるよう呼びかけているが、そうもいかなければマスクで防御するしかない。