かつては「憧れの職業」として人気だった女性アナウンサー。いまだに「目立つ仕事」として目指す者は多いが、仕事自体を奪ってしまいかねないモノが現れたことで、彼女たちが怯えている。
脅威の存在とは、昨年11月末に試作品が完成した「ChatGPT」だ。人工知能(AI)とチャットボットが組み合わさったもので、テーマを与えれば過去にさかのぼり、参考文献を学習して適切な文章や音声をたちまち作り上げてしまう。公平、公正さが保てないとして、諸外国によってはすでにアクセスを禁止しているところもある。これに女子アナがビクビクしているというのだ。 20代後半の地方局アナが明かす。
「真っ先に思いつくのは、原稿という台本があるニュース読みが、ChatGPTにとって代わられるということ。すでに人員不足の一部ラジオ局では『AIニュース』として、読みを自動音声に変えて提供していますが、テレビでも同様の形になると思います。報道系の情報番組だって、同じような現象が起こるでしょう」
一方で生き残れそうなのは、YouTubeチャンネルなどで見られる「私生活公開」系の仕事だ。
「あれはAIが学習しても、再現できませんから。もっとプライベートを切り売りしなきゃいけなくなるかもしれませんね」
令和の時代に入り、いよいよ女子アナの仕事自体が変わりそうだ。(続く)