戦前からの統計開始以来、出生数が初めて80万人を割った日本。高嶺の花とされる女子アナにも、その波は確実に押し寄せている。
複数の放送局を経て、現在はフリーで活動する30代の女子アナ・佳代(仮名)は、絶望の淵に立たされた。
「結婚相手として交際していた彼氏が勤める会社の業績が、コロナ禍で悪化したんです。で、退職を余儀なくされて…。そのまま自分で起業したけど、うまくいかないのか、ケンカの日々が続いて、結局は別れてしまいました。本当にコロナが憎い」
佳代が焦っているのには、理由がある。女子アナの看板は「35歳を過ぎると、急激に弱くなってしまう」と、周りの統計を取って割り出したからだ。コロナ禍が開けた今春、必死になって合コンを再開させた。
「狙いはプロ野球選手1本。メジャーリーグに行きそうな強者に絞っています。最近も候補者の1人のA投手と食事しましたが、年上女性の方が甘えられるということで、ウケはよかったですよ。あとは真剣交際にいつ持ち込むか。今年、必死に応援してタイトルを取ったら、結婚前提での交際になんとか持ち込みたい。周りの女子アナにも『WBCに出てた選手を紹介して』と、やたら言い寄ってくる人が増えちゃって。ライバルが増える前に、勝ち抜けします(笑)」
プロ野球の球団もコロナ禍が開けて、遠征先での外食は基本的にフリーになった。今夜もあちこちで、女子アナたちの宴が増えそうだ。