テレビ業界から、テレビ朝日の渡辺瑠海アナに対する同情の声が聞こえてくる。
渡辺アナは20年にテレ朝に入社。翌年10月に「報道ステーション」のメインキャスターに抜擢されると「異例の大出世」と言われた。
しかし今年3月末でその任を外れ、現在は同番組でフィールドキャスターを担当。4月12日の放送では、中国大陸から飛散した黄砂の様子を伝えるため「私、花粉症なのですが…」と打ち明けつつ、北海道から生リポートしていた。放送担当記者が語る。
「渡辺アナがいたメインの席には、同期でスポーツコーナーを担当していた安藤萌々アナが座り(月曜日~木曜日)、空いたスポーツコーナーは3月に朝日放送テレビを退社してフリーとなったヒロド歩美が起用されました。つまり渡辺アナにとっては、玉突きで外に出されてしまったようなものです」
ただ、渡辺アナにもそれなりの原因があるという。
「学生時代に『ミス成蹊2016』で準グランプリに輝いている彼女は、正統派美女タイプ。セント・フォース系の事務所に所属し、コミュニティーFMのパーソナリティーを務めるなどアナウンス力には定評がありますが、いかんせん華がない。画面映えしない上にコメントがマジメすぎて、面白みは足りなかった。その点、多少はトチリがあるとはいえ、元気な安藤アナの方が、番組に勢いが出るという判断があったのでしょう」(女子アナ評論家)
そんなことから渡辺アナのリポーター起用は、外で揉まれて経験を積む意味合いもあるのだろうが、制作会社関係者はこう語るのだ。
「なにも同じ番組で外回りをさせる必要はないと思いますよ。スタジオにカメラが切り替われば、この前まで自分がいた席に同期アナが座り、突然入ってきたフリーアナがコーナー担当に就いている。これでは罰ゲームにさえ見えてしまう」
渡辺アナにとっては、試練の入社4年目ということか。