とうとう大問題に発展しようとしている。阪神球団の公式ツイッターが4月14日、ファンに対し、恒例となっている替え歌に「禁止令」を出したのだ。
新型コロナウイルス対策が緩和されたこともあり、今年の開幕戦からは2019年以来4年ぶりに声出し応援が可能となった。一方で声出し禁止期間中にも目立ちまくっていたのが、阪神ファンの声援だった。
「応援歌、ヤジ、何でもありで、他球団のファンのみならず、他チームからも『行儀悪いですね』『やっていいことと、悪いことの分別がつかない』と厳しい声が多かった」
球団関係者はそう振り返って、苦い表情を浮かべる。
近年は阪神に限らず、12球団が一丸となって、SNSによる選手への誹謗中傷に毅然とした対応をとると表明したばかり。阪神がこのタイミングで、改めて「替え歌禁止令」を発信する意図は何か。球団関係者が続ける。
「同じ阪神ファンから球団に苦情が入っていたり、12球団が集まる場で苦言を呈されている。特に宿敵の巨人戦での、巨人の球団歌『闘魂こめて』の替え歌は目に余ると。他球団ファンも真似して合唱する姿が目に付くからです。令和の時代にこんなヤジを飛ばすのは時代遅れ、という認識を定着させたいのでしょう」
コロナ禍で世の中の動きは一時的に止まったが、観戦マナー向上を目指す動きは止められないのが実情のようだ。