阪神タイガースの球団公式ツイッターが、異例の投稿をした。
球団は今年から選手に声援を送る声出し応援が可能になったことを踏まえた上で、
「『選手を誹謗中傷するようなヤジ』や『侮辱的な替え歌』は絶対にお止めいただきますようお願いいたします」
と注意喚起したのだ。
では実際、スタンドではどんな「替え歌」が歌われているのだろうか。スポーツライターが明かす。
「酷いのは巨人戦で、7回に歌われる応援歌『闘魂こめて』でしょうね。本来ならば、相手チームの応援団は巨人のファンが歌うのを黙って聞いているのがマナー。しかし阪神ファンは声を合わせて『商魂込めて~、球は飛ぶ飛ぶドームの風で』などと熱唱。サビ部分では『死ね死ねくたばれ巨人軍』と大合唱しています。子供に聞かせたくないと、この替え歌が理由で球場に足を運ぶことを躊躇するファンが少なくないんです」
もっとも、こうした替え歌は今に始まったことではなく、10年以上前から歌われているのだが、声出し応援が可能となったことで、ことさら目立っているのだ。
「こうしたヤジが過熱すると、ファン同士の取っ組み合いのケンカに発展する場合がある。昔はそうした光景がよく見られ、放置されていましたが、安全面が重要視される今は、暴行など絶対に許されない。今回の球団のメッセージは、釘を刺す意味もあるでしょう」(前出・スポーツライター)
ヤジも野球観戦の醍醐味と言えるが、一定の節度を持たないと…。
(ケン高田)