ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性的虐待疑惑を追ったイギリス国営放送BBCのドキュメンタリー番組が日本でも放送され、ジャニーズ内部の性的被害の詳細がじわじわと広がっている。
朝日新聞、毎日新聞、産経新聞の全国紙のほか、複数の地方紙がこれを報じ、テレビはNHKや日本テレビも。さらにはプレジデントオンライン、ハフポスト、日刊サイゾー、リテラ、CNNなどのウェブ媒体が取り上げている。
信濃新聞社では社説でも論じるほど波紋を広げているのだが、ジャニオタからは「辞めジャニがグタグタ言うな」との声が相次いでいるという。アイドルを数多く取材してきた芸能記者が言うには、
「ではファンの方々は、今まさに所属しているジャニーズのタレントがそう告発したら、どう思うのでしょうか。仮にジャニーさんがいた時代にそんな行為を受けて、今もなお心の傷になっているメンバーがいたら…。そしてそれが自分の推しだったとしたら。彼らを人として見ていないことになる。辞めてから被害を告発するのは卑怯だ、というのであれば、かつて性的被害を受けたと訴えて、加害者が法的あるいは社会的に制裁を受けるケースをどう考えるのか。香川照之のケースもそうでした」
長らくタブー視されてきたジャニーズ批判が、公共のメディアで堂々と報じられるようになっただけでも、一歩先に進んだと言えるのかもしれないが。