NHKがようやく「ジャニー喜多川氏の性的虐待」を報じた。4月13日16時の5分間のニュースの中で2分を割いて、前日の12日、日本外国特派員協会の会見の模様を紹介。
「2016年までジャニーズ事務所で活動していた元タレントの男性が、当時の事務所の社長で4年前に亡くなったジャニー喜多川さんに、15歳の頃から性的な行為を強要されていたと、会見で述べました」と未成年への性的虐待に触れた。一方、同日19時、21時のニュースで取り上げることはなかった、テレビ関係者が話す。
「会見から1日経過しての報道は、大河ドラマの主演がジャニーズ所属の松本潤、過去に『あさイチ』のMCだった井ノ原快彦がジャニーズアイランド社長という『しがらみ』があってのことでしょう。それでもNHKがジャニーズ事務所を見限る日は近いのかもしれません」
松本主演の大河ドラマ「どうする家康」の視聴率は、直近の3週間で10.9%、11.0%、11.0%とふるわず、このままでは通年の平均視聴率単独ワースト2位も見えてきた。紅白歌合戦にしても、昨年の司会は大泉洋、橋本環奈、櫻井翔、桑子真帆アナが務めたが、橋本の大活躍で、桜井の存在はすっかり霞んでしまった。前出のテレビ関係者が言う。
「ターニングポイントは2018年。Eテレ『Rの法則』で司会を担当したTOKIOの山口達也が、共演者の女子高生に無理やりキスをしたとして書類送検されたことを、NHKは他局に先駆けて報じました。ジャニーズ事務所を退所した草なぎ剛を『ブラタモリ』のナレーションに起用し続けた上で、公正取引委員会がジャニーズ事務所に注意を促した際には、元SMAPメンバーの民放局の番組が全て打ち切られたことにも言及。イギリス国営放送BBCが大々的にジャニーズJr.への性的虐待を報じたとあって、ジャニーズJr.がレギュラー出演する『ザ少年倶楽部』の存続も危うくなりました」
NHKがジャニーズ事務所をついに見限り、そして大河ドラマ「義経」では平均視聴率19.5%と、松潤にダブルスコアに近い実績を残した滝沢秀明の新事務所と仕事をする日は、間もなく訪れるのか。