これではおちおちトイレや風呂にも入れない。
アマゾンや家電量販店の通販サイト、秋葉原の電気街で販売されている「ネジ型盗み撮りカメラ」が問題になっている。見た目はネジ、ビスそのものだが、精巧なカメラが仕込まれており、4000円も出せばお釣りがくるのだ。
3月21日には、JR山手線の大塚駅に隣接するビル「アトレヴィ大塚」内の女子トイレ個室に5つの不審なネジが打ち込まれているとして、SNS上に写真が投稿され、大騒ぎとなった。翌日、ビル管理会社が公式サイト上で、ネジはすでに撤去され「不審物ではなかった」と釈明したが、女子トイレの個室に電動ドライバーを持ち込んでネジを取り付ける行為自体が不審であり、建造物侵入、器物損壊の犯罪行為だろう。
トイレ内のペーパーホルダーや排水管のネジ、スポーツジムや観光地の公衆浴場のロッカーの既存のネジとネジ型盗み撮りカメラがすげ替えられている可能性もある。
4月14日にオープンしたばかりの新宿・歌舞伎町「東急歌舞伎町タワー」には女子、男子の個室トイレがなく、あるのは誰でも入ることができる多目的トイレのみ。ここが盗み撮りの場として狙われていると、ゴールデンウィークを前に戦々恐々なのだ。
どのようにカメラとネジを見分ければいいのか。赤外線を用いたカメラであれば、手持ちのスマートフォンのカメラを向ければ赤く光る。
「ネジ型カメラはそれほど性能がいいわけではないので、近くに犯人が潜んでいる可能性があります。犯人は男性とは限りません。女性が盗み撮り動画をマニアに高額転売するケースもあるからです。もし怪しげなカメラを見つけたら、犯人に気付かれないよう黙って別のトイレに移動し、警察や管理者に通報した方がいい」(ITジャーナリスト)
1日も早く卑劣なヤカラが駆逐されるよう望む。