春のGIシリーズで盛り上がる中、全国リーディングジョッキーのトップを走る川田将雅が桜花賞で神騎乗を見せれば、皐月賞では3位の横山武史が負けじと大外から飛んできた。どちらも3着に甘んじたC・ルメールも2位につけている。トップ3に君臨する騎手の攻略データをもとに、GWは大儲けだッ!
昨年、初の騎手大賞に輝いた川田将雅(37)が今年も絶好調だ。4月16日終了時点(今年の成績は以下同)で52勝を挙げ、トップを快走している。スポーツ紙記者も絶賛する。
「勝利数だけでなく、JRA重賞を5勝。3月のGIドバイワールドC(ダ2000メートル)も、ウシュバテソーロとの初コンビで制覇しました。最後方から豪快に差し切った川田は『世界一のレースを勝つことができて、日本の騎手も世界レベルであるということを、改めて馬とともに示すことができたと誇りに思います』とスピーチするほど、まさに円熟期を迎えています」
週刊アサヒ芸能連載でおなじみの伊吹雅也氏が話す。
「今年に入ってからダート戦ですばらしい数字を記録しています。3着内率73.7%で複勝回収率が102%。3番人気のレッドルゼルとタッグを組んだGIフェブラリーSでも、4角14番手から追い込んで2着しているように、引き続きマークが必要です」
連覇した桜花賞でも、スタートの出遅れに慌てることなく大外から光芒一閃。単勝1.6倍の期待に応えた。勝利数も昨年の皐月賞終了時点の58勝と、ほぼ変わらない。
「4月22日に京都競馬場がグランドオープンしましたが、京都芝は『基本的に買い』と思っておいたほうがよさそう。開催休止期間に入る直前、18~20年の成績に限っても3着内率は54.8%。複勝回収率にいたっては98%にも達しています」(伊吹氏)
人気を集めるトップ騎手ながら複勝回収率が100%近いのは、人気薄の馬を馬券圏内に持ってきているということだ。
「世間の見立てをさらに上回るくらいの高頻度で馬券に絡んでいるわけですから、狙わない手はありません。ちなみに、芝外回りの1400メートル、1600メートル、1800メートルは3着内率が57.6%で、複勝回収率は127%と、さらに優秀でした」(伊吹氏)
まさに、京都の芝コースは“川田の庭”と言えそうだが、舞台が東京になると、信頼度はガクッと落ちる。
「芝2400メートルのレースであまり結果を残せていません。20年2回東京から23年1回東京までの3年間は、単勝回収率が17%で複勝回収率は45%。GIのレースに限ると〈0 0 1 8〉です。昨年のオークス、ダービー、JCでは2番人気以内の馬でいずれも4着以下に敗れている。今春も過信禁物です」(伊吹氏)