月日が経つのは早いもので、今年5月9日で女優の可愛かずみさんが没してから26年になる。
可愛さんは1997年同日、留守番の女性に「咳が出るから病院に行く」と言って出かけ、午後7時10分頃、マンションの7階から飛び降りて帰らぬ人となった。
当時は遺書が見つからず、動機については様々な憶測が飛び交った。飛び降りたマンションには当時、プロ野球ヤクルトスワローズに所属していた川崎憲次郎投手が住んでいたことから、2人の関係がにわかにクローズアップされたのである。週刊誌記者が当時を振り返る。
「川崎は学生時代から可愛さんの熱烈なファンだったこともあり、1995年に猛アタックして交際をスタートさせました。しかし当初こそ順調な関係を築いていたようですが、わずか1年足らずで破局。理由は当時、成績が思わしくなかった川崎が『ケガの治療に専念するため』として、別れを切り出したためです。のちに生前、父親に宛てたメモが公開され、女優業へのプレッシャーから精神的に追い込まれていたことが明かされましたが…。わざわざ元カレのマンションから飛び降りたことについては、それなりの強烈な意思表示があったと思われます」
可愛さんはこの時、実業家と自身の誕生日の7月9日に入籍する予定だった。幸せな結婚生活が間もなく始まるという時に、彼女にいったい何があったのか。その心境は謎のままなのである。
(ケン高田)