「22年公開で、いまだにロングランを続けている映画が3作品あります。『トップガン・マーヴェリック』(5月27日公開)、『すずめの戸締まり』(11月11日公開)、『THE FIRST SLAM DUNK』(12月3日公開)。いずれも興行収入は100億円を突破し、歴代ランキングベスト20に名を連ねているのですが、この中で唯一、既にアニメ化された漫画原作のリメイクが『THE FIRST SLAM DUNK』です」
映画ライターがこう話すように、「THE FIRST SLAM DUNK」は公開まで詳細が伏せられ、原作者の井上雄彦氏が監督を務めたことでも、大きな話題になっている。
バスケットボールの青春漫画「SLAM DUNK」の最終回から実に26年もの時を経て公開された「THE FIRST SLAM DUNK」。主人公の桜木花道を脇に添え、父親とバスケットボールで全国大会出場を目指す兄を海難事故で亡くしたポイントガード・宮城リョータを主人公に、新たな視点で描かれた感動作だ。
異例のロングランを祝し、5月7日には都内で声優陣のトークイベント付き上映会が行われた。その模様がオリコンのYouTubeチャンネル〈oricon〉で公開されている。「ドラえもん」のジャイアン役として知られ、桜木の声を担当した木村昴は、井上監督とのこんなエピソードを明かした。
「2年間っていう歳月をかけてアフレコをしたものですから、一度録り終わったところも半年くらい経って『やっぱあそこ、もうちょっとこういうふうにやってみたら、もっとよくなるんじゃないか』と、リテイクみたいなことも何回かありました」
木村が演じ方の提案をすると、井上監督は「面白い!」と採用。最後は「二人三脚で桜木花道を作り上げたのは、とても楽しかったです」と声をかけられ、「声優冥利に尽きる」と声を震わせた。
「THE FIRST SLAM DUNK」の興行収入は135億円(4月30日時点)。歴代19位にランクされている。
(所ひで/ユーチューブライター)