芸能

今 陽子「あの頃高校1年で学校に全然行けず」/テリー伊藤対談(1)

●ゲスト:今 陽子(こん・ようこ) 1951年、愛知県生まれ。1966年、作曲家いずみたく氏に師事し、その翌年に15歳で「甘ったれたいの」でソロデビュー。1968年、16歳で「ピンキーとキラーズ」を結成し、デビュー曲「恋の季節」が200万枚を超える大ヒット。1969年発売の「涙の季節」もオリコン1位を獲得した。1972年、ソロに転向し、以降は音楽活動を中心にドラマや舞台などでも活躍。デビュー55周年を記念したCDボックス集「ピンキーとキラーズ大全」発売中。

「ピンキーとキラーズ」のボーカルを務め、大ヒット曲の「恋の季節」や「涙の季節」で日本中を熱狂させた今陽子。しかし、解散後には多くの苦労があったという。そんな彼女に実はデビュー前から注目していた天才テリーが、アイドル時代から母親の介護まで全てを聞き出した。

テリー 今さん、もうデビューして55年なんだ。

 ピンキラ(ピンキーとキラーズ)で55年ですね。今陽子としてはもう56年です。

テリー ソロで先にデビューしてるからね。

 そうです。テリーさんが小田急の「ニュートーキョー」の「ばるーん」(編注:当時あったショーレストラン)で見てた頃が大学生ですよね。

テリー そう、1年の時。だから俺、今さんのこと、デビュー前から見てる。

 その頃から知っててくださって、今も業界にいらっしゃる方はほとんどいないので、貴重なんです、テリーさん(笑)。

テリー デビュー前から仲間うちで「ずいぶん可愛い子が歌ってるぞ」って、早稲田とか日大の仲間でよく見に行ってたんですよ。そしたら、どんどん国民的アイドルになっていって。

 おかげさまで。

テリー だから、最近で言えばAKB48みたいなもんだよね。誰もいない劇場で応援してたと思ったら、アッという間に武道館みたいな。結局(デビュー曲の)「恋の季節」は200万枚以上売れたんでしたっけ?

 実際には300万枚近かったみたい。だから、オリコンの17週連続1位っていう記録は、いまだに破られてないんですって。

テリー 考えられない大ヒットだよね。

 でも、売れたのはすごくうれしかったんですけど、もうあれよあれよという間に殺人的スケジュールになっちゃって。あの頃、高校1年でしたけど、学校にもまったく行けず、「私は別に勉学じゃなくて、音楽で生きていくんだ」と思って、高校2年で中退しちゃいました。

テリー もう世の中が今陽子だったからね。今の大谷翔平とかと同じぐらい。

 いや、大谷さんにはかないませんけど、今みたいにスターが多くなかったから。1968年にデビューして、その年のレコード大賞新人賞、紅白にも出させていただいて。

テリー 正に時代の寵児だったよね。(「恋の季節」の歌詞の)「夜明けのコーヒーふたりで飲もう」なんて、今で言う流行語大賞だから。

 いくら岩谷時子大先生の歌詞でも高校1年生が歌うのは大変でしたけどね。その翌年に発売した「涙の季節」の「あなたが耳もとでささやいた夜明けは」とか(笑)。だから、おかげさまで、71歳になった今でも歌えるんですけど。

テリー 今もキーを下げず、、原曲で歌える?

 今の方が音域が広いんですよ。去年も2本ミュージカルやったんですけど、ミュージカルってすごく音域が広くて、高い声を出さないといけないので。

テリー 当時よりもっと声が出るようになってるんだ。

 当時は忙しくて、寝る暇もなくて、喉が回復する時間がなかったんですよ。今の方が声帯も強いし、コントロールして歌えるようになったので、今の方が声は出ますね。

カテゴリー: 芸能   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ