スポーツ

西武・山川穂高の「性的暴行スキャンダル」が影を落とすWBC侍ジャパン「ドキュメンタリー映画」のトバッチリ

「総合的に判断して、コンディション的に抹消」

 西武ライオンズの球団広報が5月12日にこう説明したのは、主砲・山川穂高の出場選手登録抹消についてだった。前日の試合では5番・一塁で出場し、4打席に立っている。何のコンディションが問題なのかは不明だが、東京都港区内のホテルで知人女性に性的暴行を加えたとして、女性から警察に被害届が出されていることと、無関係ではないだろう。実質的な謹慎と捉えられても仕方のないタイミングだ。

 山川の今後は捜査の行方しだいと思われるが、この騒動が思わぬところへ飛び火した。

「スポーツ放送局の『Jスポーツ』とNPBエンタープライズが制作・配給するドキュメンタリー映画『憧れを超えた侍たち 世界一への記録』が全国134館というなかなかの規模で、6月2日からの3週間、上映されるんです」

 こう話すのは、映画関係者である。これは今年3月にWBCで世界一となった侍ジャパンの戦いぶりをテーマにしたもの。上映後はDVD化されての発売も決定しているというが、

「2020年の稲葉ジャパンを追いかけた『侍の名のもとに』は、映画としては大コケしましたが、今回は大谷翔平フィーバー、ヌートバー人気もあって、かなり集客できるのではと期待されているんです。ところが最悪のタイミングで、山川選手の下半身スキャンダルが発覚した。WBC戦士のひとりだったので、それなりには映画に登場しています。公開まで既に3週間を切っており、今さら編集などできないでしょう。野球ファンからは、巨人の坂本勇人選手の中絶強要スキャンダルで暴露されたLINEの恥ずかしい文言『けつあな確定』になぞらえて、『モザイク確定』というブラックジョークも出ているようですが…」(前出・映画関係者)

 日本中を大フィーバーに巻き込んだWBCの感動を再び噛みしめつつ、どうにも山川の下半身事件がチラついて、映画に集中できないのではないか。

(飯野さつき)

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