朝のワイドショーの「勢力図」に異変が起きている。なんとその原因が「遅刻を誘発するから」というのだから、驚きだ。いったい、どういうことなのか。
今春の番組改編により、日本テレビでは「スッキリ」が終了し、早朝5時50分スタートの「ZIP!」が1時間延長で9時までの放送に。これが問題になっているというのだが、
「習慣というのは恐ろしいものです。8時に次の番組に切り替わることで、自宅を出て会社なり学校なりに出かけていたのが、引き続き同じ番組が続いていることで時間に気付かず、結果的に遅刻するハメに…そんな視聴者が増えているというのです」(放送関係者)
8時になって「スッキリ」のオープニングが流れなくなったことで、例えば子供に「8時だから学校に行きなさい」などというセリフが出なくなったのだ。問題はここからである。
「最近はテレビ朝日をつけておくようになった…つまり、『グッド!モーニング』を見ていれば、8時には『羽鳥慎一モーニングショー』に切り替わるので乗り換えた、というケースが出てきたようなのです」(前出・放送関係者)
当たり前だが、放送時間延長によって「ZIP!」の制作現場からは「労働時間が増えた」という不満の声が出ているという。視聴者拡大を狙った改編がかえって番組離れ、乗り換えに繋がっているとなれば、なんともやりきれない話なのである。