コンディション不良などを理由に、開幕から実戦復帰の見通しが立たないとされる巨人・菅野智之に「サボタージュ疑惑」が浮上している。ベテラン遊軍記者は、次のように菅野の状態を説明する。
「菅野は右ヒジの張りで開幕に間に合わず、いまだ1軍復帰のメドが立っていない…という話になっています。ところが、ファームの久保康生コーチが5月11日に語ったところによると、球数も投げているし、球速は150キロ近く出ているという。これで実戦登板が決まっていないのは、なんとも不自然な話なのです」
ここまで菅野を特別扱いしてきた原辰徳監督も、さすがに堪忍袋の緒が切れるのは時間の問題だとされる。在京テレビ局スポーツ中継関係者は、
「最近、原監督に菅野の状態を取材した記者が『逆に聞きたいよ。取材してきてよ』と言われて、驚いていました。投壊状態で猫の手も借りたい指揮官が、苦々しく思うのも無理はないことです」
長年、巨人のエースに君臨してきた菅野だが、決して意気に感じるタイプの選手ではない。よく言えばマイペース、悪く言えば自分勝手。このままのチーム状態ではペナント奪回どころか、最後の最後まで最下位争いを演じかねない。そんな状況で身を粉にするつもりは、もはやないだろう。
「原監督もこのままの成績ではどうなるか、分からない立場にいます。さすがにメジャー行きは諦めたでしょうが、来年以降も現役にこだわる菅野は、今年はチンタラやってやり過ごすんじゃないですか」(前出・遊軍記者)
昨年オフの契約更改で大幅ダウンしたとはいえ、菅野の年俸は推定5億円。1軍で1試合も登板しなくても、その金額が保証されるのだから、うらやましい限りだ。このままならオフの契約更改で大幅ダウン提示されるだろうが、この1年間でこれまで酷使してきた肩、ヒジを十分に休ませるのが得策だと考えているなら、原監督もとんでもない身内を持ったものだ。
(阿部勝彦)