元サイ・ヤング投手でDeNAのトレバー・バウアーが、2試合連続でボコボコに打ち込まれた。
来日3戦目の先発登板となった5月16日の広島戦(横浜)は、初回から西川龍馬に特大の2ランを食らうなど、5連打で4失点。2回もその流れを止められず、計8安打7失点で無残にKOされた。
バウアーは前回の巨人戦(5月9日=新潟)でも3本塁打を浴びるなど、6回11安打7失点KOの大炎上。この時は試合後に「球種選択のミス、ボールの精度、巨人のゲームプランがよかった」などと冷静に分析していたが、16日は「アンラッキー」「どの球種も打たれる。すぐの対策は難しい」など搾り出すのが精いっぱいだった。スポーツ紙デスクが解説する。
「巨人戦は地方球場の柔らかいマウンドに対応しきれなかったとの見方もありましたが、横浜でも全く通用しなかった。打ち込まれたパターンは同じで、とにかく直球が高い。それを狙われるか、見逃されて変化球を狙い打ちされる。三浦大輔監督は『何かあるんじゃないか』などとクセを読まれているような発言をしていましたが、それ以前の問題。1戦目で抑えられたことで、日本の打者はくみしやすいとタカをくくったんでしょう。それを日本の打者がコンパクトにアジャストしてきたということです」
バウアーは巨人戦の登板直前に球場内で自身のYouTube撮影に夢中になるなど、浮ついた行動が物議を醸していた。
「彼はアメリカでDV騒動を起こして来日しているが、これではほとぼりが冷める期間を埋めるための『1年間の観光』と言われても仕方がない。ただ、すでにこの2試合で米メディアにもコキ下ろされており、このままでは帰国したところで、どこも拾わないだろう。まずは野球に取り組む姿勢から正すべき」(前出・スポーツ紙デスク)
「投げる科学者」の異名を発揮し、お得意の分析力で自身を見直すしかない。