防御率8.40。いったい誰がこんな数字を予測しただろうか。
「サイ・ヤング賞投手」の称号でDeNAに入団した元大物メジャーリーガー、トレバー・バウアーの惨状は、プロ野球ファンなら周知の通りだ。巨人戦で6回11安打7失点、広島戦ではわずか2回で8安打7失点と、ここ2試合のメッタ打ちKOは、目を覆わんばかりなのである。
5月16日の広島戦後、三浦大輔監督は「しっかり捉えられすぎている。『何か』あるのでしょう」と語っていたが、バウアーの「クセ」が読まれている、との指摘がある。スポーツライターが語る。
「16日は広島が初回から猛攻をかけたのですが、西川龍馬が2ランを放ってベンチに戻ってきた際に、コーチが満足げに寿司を握るようなジェスチャーをして迎えました。どうやらこれがバウアーのセットポジションを表しているようで、それにクセがあるのだと。この時点でベンチはクセを完全に見切り、攻略を確信したのかもしれません」
単なる調整不足だとする声もあるが、すでに丸ハダカされた可能性が高いバウアー。次回以降、どう立て直してくるか、見ものである。